子育て官庁「一体化を」=省庁再々編の提言了承―自民行革本部(時事通信)

自民党行政改革推進本部(甘利明本部長)は5日、党本部で総会を開き、中央省庁再々編の検討を促す提言を了承した。

 所管が厚生労働省文部科学省内閣府などにまたがる子育て政策について、「一体として推進する官庁」に担わせるよう提案した。

 20日投開票の党総裁選で安倍晋三首相の3選が決まれば、首相に提出する。

 提言は、1府22省庁から1府12省庁に再編した橋本行革から20年近く経過したのを踏まえ、「数を減らすことに重点を置き過ぎた結果、機動性が損なわれた例もある」と総括。省庁再々編の検討を求めた。

 提言では、厚労省などが抱える子育て政策に関し、「政策を一体として推進する官庁が必要」として、一つの官庁に一元化して担当させることを提案。広範な政策を抱える厚労省については、労働と社会保障分野でアプローチの仕方が異なると指摘し、将来的な分割を促した。