【台風21号】”369本”以上の電柱が折れ… 近畿で40万軒以上の停電被害 インフラに影響続く(関西テレビ)

台風21号は生活のインフラにも大きな影響を及ぼしています。近畿ではいまも40万軒以上で停電が続き、大勢の人たちが不便な生活を余儀なくされています。

歩道の消火栓から水を汲む人たち。兵庫県尼崎市では4日の午後からマンションなどの集合住宅で断水が起きていて、臨時の給水が実施されています。

【給水しにきた男性】
「水が出ないので、トイレも外でしないといけないので、水がないと不便なので…蓄えて」

マンションで水が出ない、その原因とは。

尼崎市の職員】
「上に浄化水槽があるので、そういうところにポンプアップができないところが断水している。停電の関係で電気が来ていないところが主なんですけど」

台風21号により各地で電線が切れるなどの被害が相次ぎ、4日から近畿の広い範囲で停電が発生しました。

【記者リポート】
「何本もの電信柱が100m以上にわたりなぎ倒され、道路を完全にふさいでしまっています」

大阪府泉南市では強風で多くの電柱が倒れ、まだ復旧作業が進んでいません。現在も大阪府で25万1000軒、兵庫県で5万5000軒など近畿2府4県の41万4000軒以上で停電が続いています。

市民サービスにも影響が。大阪市大正区役所でも停電が続き、業務に影響が出ています。

大正区役所職員】
「戸籍の届け出とか照会があるので、端末が見られない状態でお客様に対して全く対応できないので困っています」

区内の小学校に設けられた避難所を訪れた夫婦、その目的は。

【夫婦】
「携帯の充電ができないのでここが避難場所になっていると聞いたから、『充電できますか?』と聞いたら『できますよ』とのことだったので。家族とかに(携帯の充電が)切れたら連絡ができないので」

関西電力・岩根茂樹社長】
「多くのお客様に長時間ご不便とご迷惑をおかけしております。誠に申し訳ございません」

関西電力は8000人体制で復旧作業にあたっていて、7日中には8割から9割のエリアで停電を解消する方針です。しかし少なくとも369本の電柱が折れるなど、設備にも大きな被害が出ていて、すべての地区の復旧にはなお数日がかかる見通しです。